昭和55年、故渡邉龍神(本名・彰平)の主導により、従来の漢詩中心の、いわゆる「詩吟」に加えて、現代詩や翻訳詩、更には、芭蕉の「奥の細道」や「枕草子」等の文学作品に至るまで幅広く吟材を求め、それらの吟法の科学的研究により、世界に通じる我国独自の吟詠芸術の創造とその指導者の育成を図る機関として設立されました。
これに賛同する全国約150団体の指導者が結集し、同59年、文部大臣認可の社団法人となり、更に、平成23年4月より、吟界初、そして目下唯一の内閣総理大臣認定の公益社団法人となっております。
管理、指導、事業、広報の4本部を軸に、各種の大会や研修会等、多様な企画を行い、流派や経験の有無に関係なく広く参加を求めて全国各地で活動しております。又、吟道教典(第1巻〜10巻)のほか歌謡入りや民謡入り等、各種の教本も豊富に備え、審査基準を設けて、段位、伝位に応じた認許証(16階級)の発行も行っています。更に又、指導者資格(6階級)の認定も行い、指導者用として教典に対応した「吟道範典」も備えております。
「正しく吟じ、楽しく吟じ、みんなで幸せに」をモットーに、舞台においては、照明、映像、音響の技術を駆使した「吟詠組曲」を得意とし、全国の教場でも自由に楽しく学べることを主眼にしております。
本学院は、時代の風潮に鑑み、世界の平和と人類の福祉に貢献するため、近代音楽として科学的な吟詠の普及により、個性豊かにして典雅な、日本文化の普及向上 を目指し、個人の尊厳と礼節を重んじる人格の完成に寄与するため樹立したものである。よって、その意を体し、礼と節を重んじ、姿勢を正し、過誤なきを期さ なければならない。